高精度の水準測量では、標尺そのもののクセや温度による伸び縮みまで補正します。1級水準測量で重要になる『標尺補正』を見ていきましょう。
先生、標尺補正とは具体的に何を補正するのですか?
大きく2つよ。
一つは標尺の目盛りそのものの誤差、もう一つは温度による標尺の伸び縮みね。
目盛りの誤差……ものさしの目盛りって、正確じゃないことがあるんですかぁ?
精密に見るとほんの少しずれているの。
その基準となる長さのくせを尺定数として、標尺ごとに検定で決めておくのよ。
検定?
標尺にも身体測定みたいなのがあるんだ。
おもしろ〜!
ふふ、そんなイメージね。
もう一つの温度補正は、金属が温度で伸び縮みすることへの対策よ。
つまり、観測時の気温が高いと標尺が伸びて読みが小さくなる、といった影響を補正する、という理解で合っていますか?
その通り。
だから精密な作業では観測時の温度を必ず記録して、あとで補正するの。
ここで活きるのがインバール標尺ね。
あっ、温度で伸びにくい標尺ですぅ!
前に習いましたぁ。
だから高精度の測量で使うんですねぇ。
よく覚えていたわね。
伸び縮みが小さいインバール標尺を使い、さらに尺定数と温度で補正する。
これが1級水準測量の精度を支えているの。
ふつうの測量ではそこまで気にしないけど、高精度の世界では温度までケアするんだね。
プロってすごいなぁ。
そう。
試験では『標尺補正=尺定数(目盛り)+温度補正』『1級で重要』と押さえておけば十分よ。
確認クイズ
標尺補正に関する説明として正しいものはどれか。
- 標尺補正では、標尺の目盛り誤差(尺定数)と温度による伸縮を補正する
- 標尺補正は温度の影響だけを対象とし、目盛りの誤差は考えない
- 標尺補正は精度の低い簡易な測量ほど厳密に行う
- インバール標尺は温度で大きく伸縮するため補正が特に重要である
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正解: 1. 標尺補正では、標尺の目盛り誤差(尺定数)と温度による伸縮を補正する
尺定数(目盛り誤差)と温度による伸縮を補正するのが正解。目盛りの誤差も対象(選択肢2は誤り)。標尺補正は1級水準測量など高精度の作業で厳密に行う(選択肢3は逆)。インバール標尺はむしろ温度で伸縮しにくい(選択肢4は誤り)。