往復観測が合格でも、閉合差(わずかな食い違い)はゼロにはなりません。この閉合差を各区間に配分して、最終的な標高を確定します。ポイントは『距離に比例して配分』です。
先生、閉合誤差が出たら、どうやって直すの?
ぜんぶ最後の点で引いちゃえばいいの?
気持ちは分かるけど、それはダメ。
閉合差は路線全体でジワジワ生じたものだから、各区間に分けて配分するのよ。
配分は各区間の距離に比例させる、という理解で合っていますか?
距離が長い区間ほど誤差も大きく生じるはずなので。
その通り。
距離が長い区間ほど大きく補正するの。
補正量=−閉合差×(区間距離÷総距離)ね。
うぅ〜ん…マイナスがついてるのはどうしてですかぁ?
閉合差を打ち消す向きに直すからよ。
プラスの食い違いなら、マイナス方向に補正して帳消しにするの。
数字でやってみましょう。
お願いします。
閉合差と各区間の距離が分かれば計算できますね。
閉合差が+12mm、区間の距離が2km・4km・6kmで総距離12kmとするわ。
まず区間1の補正は?
−12×2÷12だから……−2mm!
区間2は−12×4÷12で−4mm、区間3は−12×6÷12で−6mm!
見事!
距離が長い区間3がいちばん大きく補正されているわね。
検算すると、補正量の合計は−2−4−6=−12mm。
ちょうど閉合差+12mmを打ち消しています。
合っていますね。
長い区間ほどたくさん直す。
距離で分ける……なんだか公平でいいですぅ。
えへへ。
確認クイズ
閉合差+12mmを、距離2km・4km・6km(総距離12km)の3区間に距離比で配分するとき、6kmの区間の補正量はいくらか。
- −2mm
- −4mm
- −6mm
- −12mm
こたえを見る
正解: 3. −6mm
−6mmが正解。補正量=−閉合差×(区間距離÷総距離)=−12×(6÷12)=−12×(1/2)=−6mm。距離が最も長い区間なので補正も最も大きい。3区間の補正合計(−2−4−6=−12mm)が閉合差を打ち消す。