標尺の種類と扱い

標尺(スタッフ)の種類と、鉛直に立てる・零点誤差を抑えるといった扱い方の基本を、精度への影響とあわせて学びます。

レベルとペアで使うのが『標尺(スタッフ)』です。目盛りを読む相手であり、扱い方の善し悪しが精度を左右します。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

先生、標尺にもいくつか種類があると聞きました。
整理していただけますか?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

いいわね。
標尺は目盛りの付いた物差しのようなもの。
木製・アルミ製のふつうの標尺と、バーコード標尺、そして精密なインバール標尺があるの。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

インバール……なんだか強そうな名前ですぅ。
ふつうの標尺と何が違うんですかぁ?

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

インバール標尺は、温度で伸び縮みしにくい特殊な金属を使っているの。
だから1級水準測量みたいな高精度の作業で使うのよ。

墨谷 まる(笑顔) 墨谷 まる

ふつうの標尺は温度で伸びちゃうんだ。
金属だから夏は伸びるって理科で習った気がする!

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

よく覚えていたわね。
だから精密な測量では、あとで温度や目盛りのくせを補正するの。
それは後の回でやりましょう。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

扱い方でも誤差が出ると思います。
標尺が傾いていると読みが大きくなる、という理解で合っていますか?

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

その通り。
標尺は必ず鉛直に立てるのが鉄則。
傾くと読みが実際より大きくなるの。
だから標尺付属の円形気泡管で鉛直を確認するのよ。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

まっすぐ立てる……あたりまえのようで、けっこう大事なんですねぇ。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

それと、標尺の底(0目盛りの位置)がすり減っていると標尺の零点誤差が出るの。
2本の標尺を交互に使う工夫で影響を抑えるわ。

墨谷 まる(普段) 墨谷 まる

道具そのものにもクセがあって、それを打ち消す工夫があるんだね。
奥が深いなぁ。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

そうなの。
道具のクセを知って、消す工夫を積み重ねる。
それが水準測量の精度を支えているのよ。

確認クイズ

標尺の扱いに関する説明として正しいものはどれか。

  1. 標尺は多少傾いていても読みに影響しない
  2. 標尺が鉛直より傾くと、読みは実際の値より大きくなる
  3. インバール標尺は温度による伸縮が大きい標尺である
  4. 標尺の零点誤差はどんな方法でも打ち消せない
こたえを見る

正解: 2. 標尺が鉛直より傾くと、読みは実際の値より大きくなる

標尺が傾くと読みは実際より大きくなるのが正解。だから鉛直に立てる(選択肢1は誤り)。インバール標尺は温度で伸縮しにくい高精度標尺(選択肢3は誤り)。零点誤差は2本の標尺を交互に使うなどで影響を抑えられる(選択肢4は誤り)。

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