近年はGNSS(衛星測位)でも標高を求められます。ただし衛星が直接くれるのは『楕円体高』で、標高にするには『ジオイド高』を引く必要があります。ここが最大のポイントです。
先生、GNSSで高さも測れるって聞きましたぁ。
じゃあレベルはもういらないんですかぁ?
ふふ、そう単純じゃないの。
GNSSが出してくれる高さと、私たちが使う標高は、実は別物なのよ。
衛星から求まるのは楕円体高で、地球を単純な回転楕円体とみなした面からの高さ、という理解で合っていますか?
その通り。
でも私たちがふだん使う標高は、平均海面を延長した面であるジオイドからの高さなの。
基準にする面が違うのよ。
えっ、じゃあGNSSの高さをそのまま使ったらズレちゃうってこと?
そうなの。
だから変換が必要。
楕円体高からジオイド高(楕円体面からジオイドまでの高さ)を引くと、標高になるの。
式にすると、標高=楕円体高−ジオイド高、ですね。
3つの高さの関係が整理できました。
完璧な整理ね。
このジオイド高は、国土地理院が公開するジオイド・モデルを使って求めるの。
楕円体高からジオイド高を引く……引き算で標高になるんですねぇ。
意外とシンプルですぅ。
GNSSは速いけど、標高にするにはジオイドの補正がいる。
丸暗記じゃなくて理由が分かるとスッキリするなぁ。
そうね。GNSS水準測量は広い範囲を効率よく測れる一方、標高を出すにはジオイド高が欠かせない。
ここは試験でも本当によく問われるから、式ごと覚えておきましょう。
確認クイズ
GNSS測量で標高を求めるとき、楕円体高・ジオイド高・標高の関係として正しいものはどれか。
- 標高 = 楕円体高 − ジオイド高
- 標高 = 楕円体高 + ジオイド高
- 標高 = ジオイド高 − 楕円体高
- 標高 = 楕円体高 × ジオイド高
こたえを見る
正解: 1. 標高 = 楕円体高 − ジオイド高
標高=楕円体高−ジオイド高が正解。GNSSが直接くれるのは楕円体高で、そこからジオイド高を引くと平均海面基準の標高になる。ジオイド高は国土地理院のジオイド・モデルから求める。