水準測量は、既に標高が分かっている点を基準にして、別の点の標高を求める測量です。まずは全体像と『高低差を積み上げる』という考え方をつかみましょう。
先生!
水準測量って、要するに高さを測る測量ってことでいいの?
よっしゃと言いたいところだけど、正確にはね。水準測量は、標高が既に分かっている点を基準に、そこからの比高(高低差)を積み上げて別の点の標高を決める測量なのよ。
つまり、高さそのものを直接測るのではなく、基準点との差を測って足していく、という理解で合っていますか?
その通り。
だから出発点になる『高さの分かった点』が必ず必要なの。
それが水準点よ。
うぅ〜ん…その基準になる点って、どこにあるんですかぁ?
全国に設置された水準点(BM)ね。
標高が既知で、これを起点に測っていくの。
全国の高さの大もとが東京の日本水準原点よ。
へぇ〜!
高さにも『ここが0の基準!』みたいなのがあるんだ。
マジで知らなかった。
日本水準原点の標高は、東京湾の平均海面を基準に決められているの。
海の平均の高さ、つまりジオイドが標高0mの面ね。
補足すると、測る道具は水平な視線をつくるレベルと、目盛りの付いた標尺(スタッフ)の2つが基本ですね。
レベルでのぞいて、標尺の目盛りを読む……なんだか身長を測るみたいで、こよみにもできそうですぅ。
その感覚で大丈夫。
基本の仕組みはとてもシンプルなの。
これから道具・手順・計算と順に見ていきましょう。
確認クイズ
水準測量に関する説明として最も適切なものはどれか。
- 水準測量は、既知点の標高を基準に高低差を積み上げて標高を求める測量である
- 水準測量は、点と点の水平距離を測って位置を決める測量である
- 水準測量では基準となる既知点は不要である
- 標高の基準面は日本のどの地点でも自由に選んでよい
こたえを見る
正解: 1. 水準測量は、既知点の標高を基準に高低差を積み上げて標高を求める測量である
水準測量は既知点を基準に高低差を積み上げて標高を求めるのが正解。水平距離を測るのは主に基準点測量(選択肢2は誤り)。出発点となる既知の水準点が必要(選択肢3は誤り)。標高の基準面は東京湾平均海面で全国共通(選択肢4は誤り)。