いよいよ実際の観測です。『後視』『前視』『もりかえ点』という3つの言葉を押さえれば、水準測量の手順は一気に理解できます。
先生、いざ測るぞ!
って言っても、まず何をどう読めばいいの?
落ち着いて。
まずレベルを2点の間に据えるの。
そして、来たほうの点(高さが分かっている点)の標尺を読む。
これが後視(BS)よ。
次に、これから求めたい点の標尺を読む。
これが前視(FS)ですね。
その通り。
そして高低差は比高=後視−前視。
求点の標高は『前の点の標高+比高』で決まるの。
うぅ〜ん…後ろを見て、前を見て、その差が高低差……ちょっとずつ分かってきましたぁ。
いい調子。
でも点が遠かったら、一度で測りきれないこともあるでしょう?
そのときレベルを据え直すのよ。
据え直す?
途中で場所を変えちゃっていいの?
高さが分からなくならない?
そこで登場するのがもりかえ点(TP)。
据え替えの前後で同じ点に標尺を立て、その点をつなぎ目にするの。
前視で読んだ点を、次は後視で読むわけ。
つまり、もりかえ点は前の観測の前視であり、次の観測の後視でもある。
バトンを渡すつなぎ目、という理解で合っていますか?
まさにその通り。
だから途中で何回据え替えても、もりかえ点で正しくつなげば標高は正確に伝わるの。
リレーみたいですぅ!
バトンを落とさなければ、遠くまで高さを運べるんですねぇ。
後視・前視・もりかえ点。
この3つでリレーする、って覚えとこ!
確認クイズ
水準測量の観測手順に関する説明として正しいものはどれか。
- 後視は求点の標尺の読み、前視は既知点の標尺の読みである
- 比高は前視から後視を引いて求める
- もりかえ点は、レベルを据え替える前後をつなぐ共通の点である
- もりかえ点では前視だけを読み、後視は読まない
こたえを見る
正解: 3. もりかえ点は、レベルを据え替える前後をつなぐ共通の点である
もりかえ点は据え替えの前後をつなぐ共通点が正解。後視は前(既知側)の点、前視は求点の読み(選択肢1は逆)。比高=後視−前視(選択肢2は逆)。もりかえ点は前の観測で前視、次の観測で後視として両方読む(選択肢4は誤り)。