観測の手順(後視・前視・もりかえ点)

後視・前視・もりかえ点という3語を軸に、レベルを据え替えながら高さをリレーしていく観測手順を理解します。

いよいよ実際の観測です。『後視』『前視』『もりかえ点』という3つの言葉を押さえれば、水準測量の手順は一気に理解できます。

墨谷 まる(普段) 墨谷 まる

先生、いざ測るぞ!
って言っても、まず何をどう読めばいいの?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

落ち着いて。
まずレベルを2点の間に据えるの。
そして、来たほうの点(高さが分かっている点)の標尺を読む。
これが後視(BS)よ。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

次に、これから求めたい点の標尺を読む。
これが前視(FS)ですね。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

その通り。
そして高低差は比高=後視−前視。
求点の標高は『前の点の標高+比高』で決まるの。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

うぅ〜ん…後ろを見て、前を見て、その差が高低差……ちょっとずつ分かってきましたぁ。

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

いい調子。
でも点が遠かったら、一度で測りきれないこともあるでしょう?
そのときレベルを据え直すのよ。

墨谷 まる(びっくり) 墨谷 まる

据え直す?
途中で場所を変えちゃっていいの?
高さが分からなくならない?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

そこで登場するのがもりかえ点(TP)。
据え替えの前後で同じ点に標尺を立て、その点をつなぎ目にするの。
前視で読んだ点を、次は後視で読むわけ。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

つまり、もりかえ点は前の観測の前視であり、次の観測の後視でもある。
バトンを渡すつなぎ目、という理解で合っていますか?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

まさにその通り。
だから途中で何回据え替えても、もりかえ点で正しくつなげば標高は正確に伝わるの。

橙川 こよみ(笑顔) 橙川 こよみ

リレーみたいですぅ!
バトンを落とさなければ、遠くまで高さを運べるんですねぇ。

墨谷 まる(笑い) 墨谷 まる

後視・前視・もりかえ点。
この3つでリレーする、って覚えとこ!

確認クイズ

水準測量の観測手順に関する説明として正しいものはどれか。

  1. 後視は求点の標尺の読み、前視は既知点の標尺の読みである
  2. 比高は前視から後視を引いて求める
  3. もりかえ点は、レベルを据え替える前後をつなぐ共通の点である
  4. もりかえ点では前視だけを読み、後視は読まない
こたえを見る

正解: 3. もりかえ点は、レベルを据え替える前後をつなぐ共通の点である

もりかえ点は据え替えの前後をつなぐ共通点が正解。後視は前(既知側)の点、前視は求点の読み(選択肢1は逆)。比高=後視−前視(選択肢2は逆)。もりかえ点は前の観測で前視、次の観測で後視として両方読む(選択肢4は誤り)。

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