器高式による標高計算【計算】

器械高(IH=既知点標高+後視)をいったん求め、各点の標高を IH−前視 で出す器高式を、具体的な数値計算と検算で学びます。

次は『器高式』。器械の視線の高さ(器械高)をいったん求めておき、そこから各点の前視を引く方法です。中間点が多いときに便利です。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

先生、昇降式は分かったんですけど、器高式はどう違うんですかぁ?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

器高式は、まずレベルの視線の高さ、つまり器械高(IH)を求めるの。
IH=既知点標高+後視ね。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

そのうえで、各点の標高は 器械高−前視 で求める、という理解で合っていますか?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

その通り。
器械高を一度出しておけば、同じ据え付けから見えるどの点も、前視を引くだけで標高が出るの。

墨谷 まる(びっくり) 墨谷 まる

なるほど!
基準になる高さを先に決めちゃうんだね。
中間点がいっぱいあるとき楽そう!

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

まさにそこが利点。
中間点が多い地形測量なんかで威力を発揮するわ。
数字でやってみましょう。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

はいですぅ!
既知点の標高は、たとえば25.000mとかで……

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

いいわね。
既知点A=25.000m、Aへの後視が1.500mなら、器械高IHは?

茶谷 結(普段) 茶谷 結

IH=25.000+1.500=26.500mですね。
ここから各点の前視を引いていきます。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

そう。
中間点P1の前視が0.800なら26.500−0.800=25.700m、P2の前視が1.200なら26.500−1.200=25.300m。
もりかえ点Bの前視が2.000なら24.500mよ。

墨谷 まる(笑い) 墨谷 まる

器械高からスパスパ引くだけ!
これはあたしでもいけるじゃん!

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

検算は昇降式でね。
A→Bの比高は後視−前視=1.500−2.000=−0.500だから、25.000−0.500=24.500m。
ちゃんと一致するわ。

確認クイズ

器高式で、既知点の標高が30.000m、その点への後視が1.200m、求点の前視が0.500mのとき、求点の標高はいくらか。

  1. 28.300m
  2. 29.300m
  3. 30.700m
  4. 31.700m
こたえを見る

正解: 3. 30.700m

30.700mが正解。まず器械高IH=既知点標高+後視=30.000+1.200=31.200m。求点標高=IH−前視=31.200−0.500=30.700m。比高で検算すると後視−前視=1.200−0.500=+0.700で30.000+0.700=30.700mと一致。

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