次は『器高式』。器械の視線の高さ(器械高)をいったん求めておき、そこから各点の前視を引く方法です。中間点が多いときに便利です。
先生、昇降式は分かったんですけど、器高式はどう違うんですかぁ?
器高式は、まずレベルの視線の高さ、つまり器械高(IH)を求めるの。
IH=既知点標高+後視ね。
そのうえで、各点の標高は 器械高−前視 で求める、という理解で合っていますか?
その通り。
器械高を一度出しておけば、同じ据え付けから見えるどの点も、前視を引くだけで標高が出るの。
なるほど!
基準になる高さを先に決めちゃうんだね。
中間点がいっぱいあるとき楽そう!
まさにそこが利点。
中間点が多い地形測量なんかで威力を発揮するわ。
数字でやってみましょう。
はいですぅ!
既知点の標高は、たとえば25.000mとかで……
いいわね。
既知点A=25.000m、Aへの後視が1.500mなら、器械高IHは?
IH=25.000+1.500=26.500mですね。
ここから各点の前視を引いていきます。
そう。
中間点P1の前視が0.800なら26.500−0.800=25.700m、P2の前視が1.200なら26.500−1.200=25.300m。
もりかえ点Bの前視が2.000なら24.500mよ。
器械高からスパスパ引くだけ!
これはあたしでもいけるじゃん!
検算は昇降式でね。
A→Bの比高は後視−前視=1.500−2.000=−0.500だから、25.000−0.500=24.500m。
ちゃんと一致するわ。
確認クイズ
器高式で、既知点の標高が30.000m、その点への後視が1.200m、求点の前視が0.500mのとき、求点の標高はいくらか。
- 28.300m
- 29.300m
- 30.700m
- 31.700m
こたえを見る
正解: 3. 30.700m
30.700mが正解。まず器械高IH=既知点標高+後視=30.000+1.200=31.200m。求点標高=IH−前視=31.200−0.500=30.700m。比高で検算すると後視−前視=1.200−0.500=+0.700で30.000+0.700=30.700mと一致。