ここからは計算です。まず『昇降式』。各区間の後視−前視を、昇り(+)・降り(−)として積み上げる方法を、具体的な数値で追いましょう。
先生、昇降式は各区間の比高を昇り降りとして足していく方法、という理解で合っていますか?
合っているわ。
区間ごとに比高=後視−前視を計算して、プラスなら昇り、マイナスなら降り。
それを全部足すの。
終点標高=起点標高+Σ後視−Σ前視ね。
Σ(シグマ)って全部足すって意味だっけ?
なんか記号でひるむわぁ。
難しく考えないで。
後視を全部足したものと、前視を全部足したものを用意して、その差を起点標高に足すだけよ。
うぅ〜ん…実際の数字でやってもらえると助かりますぅ。
いいわ。
起点BMの標高を10.000mとして、3区間を測ったとしましょう。
表にすると分かりやすいわよ。
後視の合計と前視の合計を別々に出してから引く、という段取りですね。
順番に計算します。
そう。
後視合計は1.234+1.500+0.800=3.534m、前視合計は0.987+2.100+0.500=3.587mよ。
じゃあ終点は……10.000+3.534−3.587だから……あれ、後視より前視のほうが大きいから下がるのか。
いいところに気づいたわね。
3.534−3.587=−0.053mだから、全体では53mm下がって、終点標高は9.947mよ。
検算として、各区間の比高を直接足しても同じになるはずですね。
+0.247−0.600+0.300=−0.053m。
確かに一致します。
後視ぜんぶ、前視ぜんぶ、引いて足す。
えへへ、これならこよみにもできそうですぅ!
確認クイズ
昇降式で、起点標高が20.000m、後視の合計が5.400m、前視の合計が5.700mのとき、終点の標高はいくらか。
- 19.700m
- 20.300m
- 31.100m
- 20.000m
こたえを見る
正解: 1. 19.700m
19.700mが正解。終点標高=起点標高+Σ後視−Σ前視=20.000+5.400−5.700=20.000−0.300=19.700m。後視合計より前視合計が大きいので、全体として300mm下がる。