地図編集の原則|取捨選択・総描・転位

地図編集の3つの工夫(取捨選択・総描・転位)と、大縮尺から小縮尺へ進める原則を会話で解説。

既存の地図から目的の縮尺の地図を作る作業が地図編集です。ただ縮小コピーするのではなく、取捨選択・総描・転位という工夫が必要です。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

先生、地図編集って、元の地図をそのまま小さくコピーすればいいんじゃないのぉ?

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

それがそう単純じゃないのよ、こよみさん。
縮尺を小さくすると地物が密集して読めなくなるの。
だから取捨選択・総描・転位という工夫をするのよ。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

補足すると、取捨選択は『重要な地物を残し、不要なものを省く』、総描は『細かい形を簡略化する』ことですね?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

そのとおり。
そして転位は、道路と川の記号が重なってしまうようなとき、重要度の低い地物をずらして両方を読めるようにする操作よ。

墨谷 まる(笑い) 墨谷 まる

へぇ〜、記号どうしがぶつかったら、弱い方をちょっとどかすんだ。
バドのダブルスで、じゃまにならないよう位置をずらすのと同じじゃん!

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

ふふ、いいたとえね、まるさん。
ここで大事な原則がもう1つ。
編集は必ず大きい縮尺から小さい縮尺へ進めるの。
逆はしないのよ。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

どうして大きい方から小さい方なんですかぁ?

茶谷 結(普段) 茶谷 結

大縮尺の地図の方が情報が細かいからですね。
細かい方から粗い方へは省けますが、粗い方から細かい情報は復元できません。

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

まさにそのとおり。
ない情報は作り出せないものね。
試験では『小縮尺から大縮尺へ編集する』という記述は誤りとして出るわ。

橙川 こよみ(笑顔) 橙川 こよみ

なるほどぉ。
取捨選択・総描・転位を使って、大きい縮尺から小さい縮尺へ、なんですねぇ。
えへへ、覚えました!

確認クイズ

地図編集について正しいものはどれか。

  1. 編集は小縮尺から大縮尺の方向へ進める
  2. 転位とは、記号が重なるとき重要度の低い地物をずらすことである
  3. 総描とは地物を実物どおり詳細に描くことである
  4. 取捨選択では不要な地物も必ずすべて残す
こたえを見る

正解: 2. 転位とは、記号が重なるとき重要度の低い地物をずらすことである

正解は2。転位は記号の重なりを避けるため、重要度の低い地物をずらす操作です。編集は大縮尺→小縮尺なので1は誤り、総描は簡略化なので3は誤り、取捨選択は不要な地物を省くので4は誤りです。

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