既存の地図から目的の縮尺の地図を作る作業が地図編集です。ただ縮小コピーするのではなく、取捨選択・総描・転位という工夫が必要です。
先生、地図編集って、元の地図をそのまま小さくコピーすればいいんじゃないのぉ?
それがそう単純じゃないのよ、こよみさん。
縮尺を小さくすると地物が密集して読めなくなるの。
だから取捨選択・総描・転位という工夫をするのよ。
補足すると、取捨選択は『重要な地物を残し、不要なものを省く』、総描は『細かい形を簡略化する』ことですね?
そのとおり。
そして転位は、道路と川の記号が重なってしまうようなとき、重要度の低い地物をずらして両方を読めるようにする操作よ。
へぇ〜、記号どうしがぶつかったら、弱い方をちょっとどかすんだ。
バドのダブルスで、じゃまにならないよう位置をずらすのと同じじゃん!
ふふ、いいたとえね、まるさん。
ここで大事な原則がもう1つ。
編集は必ず大きい縮尺から小さい縮尺へ進めるの。
逆はしないのよ。
どうして大きい方から小さい方なんですかぁ?
大縮尺の地図の方が情報が細かいからですね。
細かい方から粗い方へは省けますが、粗い方から細かい情報は復元できません。
まさにそのとおり。
ない情報は作り出せないものね。
試験では『小縮尺から大縮尺へ編集する』という記述は誤りとして出るわ。
なるほどぉ。
取捨選択・総描・転位を使って、大きい縮尺から小さい縮尺へ、なんですねぇ。
えへへ、覚えました!
確認クイズ
地図編集について正しいものはどれか。
- 編集は小縮尺から大縮尺の方向へ進める
- 転位とは、記号が重なるとき重要度の低い地物をずらすことである
- 総描とは地物を実物どおり詳細に描くことである
- 取捨選択では不要な地物も必ずすべて残す
こたえを見る
正解: 2. 転位とは、記号が重なるとき重要度の低い地物をずらすことである
正解は2。転位は記号の重なりを避けるため、重要度の低い地物をずらす操作です。編集は大縮尺→小縮尺なので1は誤り、総描は簡略化なので3は誤り、取捨選択は不要な地物を省くので4は誤りです。