地図投影の基礎|等角・等積・等距離のちがい

球面の地表を平面に写す地図投影と、同時には両立しない等角・等積・等距離の考え方を会話でやさしく解説。

地球は丸いのに、地図は平らです。この「丸いものを平面に写す」工夫が地図投影です。まずはその大原則から見ていきましょう。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

うぅ〜ん…地球って丸いのに、地図はどうして平らなのぉ?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

いいところに気づいたわね、こよみさん。
丸い地球の表面を平面に写す工夫が地図投影なのよ。
でも、丸いものを平らに広げると、必ずどこかにゆがみが出るの。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

補足すると、みかんの皮をむいて平らに押しつぶすと、必ず破れたり伸びたりしますよね。
あれと同じ理屈、ということですね?

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

そのとおり、結さん。
だから地図投影では『何を正しく保つか』を選ぶの。
角度を正しく保つ等角、面積を正しく保つ等積、距離を正しく保つ等距離。
この3つを同時にすべて満たすことはできないのよ。

墨谷 まる(びっくり) 墨谷 まる

えっ、全部いっぺんに正しくはできないの!? バドで言うと、スマッシュとレシーブを同時に完璧にするのは無理、みたいな?

白河 恭子 先生(笑い) 白河 恭子 先生

ふふ、まさにそんな感じね。
目的に合わせてどれか1つを優先するの。
海図のように方位が大事なら等角、面積を比べたいなら等積を選ぶわ。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

なるほどぉ。
じゃあ測量の地図はどれを使うのぉ?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

測量で使う平面直角座標系は等角図法を採用しているの。
形やなす角がくずれない方が、測量には都合がいいからね。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

つまり、地図投影は『ゆがみをゼロにはできないので、目的に応じて残すゆがみを選ぶ』という理解でよいでしょうか?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

完璧よ、結さん。
試験では『すべてのゆがみを同時になくせる』という選択肢は誤り、と覚えておきましょうね。

確認クイズ

地図投影について正しいものはどれか。

  1. 角度・面積・距離のすべてを同時に正しく表せる
  2. 球面を平面に写すため、必ずどこかにゆがみが生じる
  3. 地図投影ではゆがみはまったく生じない
  4. 測量には面積を保つ等積図法が使われる
こたえを見る

正解: 2. 球面を平面に写すため、必ずどこかにゆがみが生じる

正解は2。球面を平面に写す以上ゆがみは避けられず、等角・等積・等距離のどれか1つを優先します。1と3は3要素を同時に正しくできないので誤り、4は測量の平面直角座標系が等角図法なので誤りです。

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