誤差論の土台は、誤差を性質で3つに分けることです。系統誤差・偶然誤差・過失。それぞれ処理のしかたが違うので、区別が試験でよく問われます。
先生、さっきから誤差っていろいろ出てくるけど、種類あるの?
あるわ、まる。
大きく3つ。系統誤差、偶然誤差、そして過失よ。
性質がまったく違うから、区別が大事なの。
補足すると、系統誤差は原因が一定で規則性があり、符号もそろう誤差。
だから補正で消せる、とみてよいでしょうか?
そのとおり。
定誤差とも呼ぶわ。
温度による尺の伸びなどが典型ね。
原因がわかれば計算で取り除けるの。
じゃあ偶然誤差は…どんなのぉ?
偶然誤差は原因がはっきりせず、正負がランダムに現れる誤差ね。
補正では消せないけれど、多数回観測して平均すると小さくできるの。最小二乗法で処理するわ。
で、最後の過失ってのは?
過失は、読み違い・記録ミスといった人の不注意による間違い、いわゆる錯誤ですね。
点検で見つけて取り除きます。
そう。
過失は『誤差』というより『間違い』。
だから配分や平均で処理する対象ではなく、発見して除くものなのよ。
ここは試験で狙われるわ。
系統は補正、偶然は平均、過失は点検で除去…えへへ、3つセットで覚えるのぉ。
おっけー、それなら整理できそうじゃん!
確認クイズ
測量の誤差の分類に関する説明として、正しいものはどれか。
- 系統誤差は正負がランダムに現れ、補正できない
- 偶然誤差は原因が一定で、補正によって消去できる
- 系統誤差は原因が一定で規則性があり、補正によって消去できる
- 過失は最小二乗法によって処理する
こたえを見る
正解: 3. 系統誤差は原因が一定で規則性があり、補正によって消去できる
系統誤差(定誤差)は原因が一定で規則性があり、補正によって消去できます(選択肢3が正しい)。偶然誤差は正負がランダムで補正では消えず、多数回観測の平均や最小二乗法で処理します。過失は人の不注意による間違いで、点検により発見・除去します(選択肢4は誤り)。