光波測距儀で測った距離は、そのまま使うわけではありません。気象や器械のクセによるズレを補正して初めて座標計算に使えます。何を補正しているのかを整理しましょう。
先生、距離ってメジャーで測るだけじゃダメなのぉ?
今はトータルステーションや光波測距儀で、光を使って正確に測るのが主流よ、こよみ。
ただ、測った値をそのまま使うわけではないの。
補足すると、測定値には気象や器械のクセによる誤差が含まれるので、補正が必要という理解で合っていますか?
そのとおり。
光は空気の温度や気圧で速さが変わるから、まず気象補正をするの。
これは系統誤差だから、計算で消せるのよ。
へぇ〜、空気で光の速さ変わるんだ。
じゃあ他にはどんな補正があるの?
器械定数・反射鏡定数の補正、それに測った斜距離を水平距離へ直す補正などですね。
傾いた距離のままでは座標計算に使えませんから。
いい整理ね。
さらに厳密には、標高が高い場所で測った距離を基準面(平均海面)上の距離に直す補正や、平面直角座標系にのせる補正もあるわ。
うぅ〜ん…補正がいっぱい…でも全部系統誤差を消すためなのぉ?
そうよ。
原因がはっきりしている誤差は、計算で取り除ける。
これが系統誤差の性質ね。
逆に、正負がばらつく偶然誤差は補正では消せないの。
なるほど。
『原因がわかるやつは補正で消す』ってのが距離補正のキモってことか。
確認クイズ
光波測距儀による距離測定の補正に関する説明として、正しいものはどれか。
- 気象補正は偶然誤差を除くための補正である
- 測定した斜距離は補正せず、そのまま座標計算に用いる
- 気象補正は温度・気圧による光速の変化を補正する、系統誤差の処理である
- 距離測定に補正はいっさい不要である
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正解: 3. 気象補正は温度・気圧による光速の変化を補正する、系統誤差の処理である
気象補正は、温度や気圧で光の速さが変わることに対する補正で、原因が一定な系統誤差を計算で除く処理です(選択肢3が正しい)。斜距離は水平距離へ直してから座標計算に用います(選択肢2は誤り)。偶然誤差は補正では消せません(選択肢1は誤り)。