基準点という骨組みができたら、いよいよ建物や道路の角など細かい点を測ります。TSを使った細部測量の進め方を見ていきましょう。
先生、基準点ができたあとって、どうやって建物とか道の形を測っていくのぉ?
いいところに気づいたわね、こよみ。
基準点にTSを据えて、そこから細部測量で地物の角などを1点ずつ測っていくのよ。
このとき、既知の基準点にTSを据え、別の基準点で方向の基準を定めてから、目標点へ角度と距離を測る放射法が基本ですね。
ええ。
1点測るごとに、その点の座標と標高がその場で計算されて記録されていくの。
へえ、測りながらデータがたまっていくんだ。
建物の四隅を測れば、その形がそのまま図になるってこと?
そうなの。
測った点を線でつなげば、建物や道路の形が数値地形図のデータになるのよ。
効率を上げるため、地物の点にプリズム(反射鏡)を持った作業者が移動し、TS側で次々に観測する方式が一般的、という理解で合っていますか?
合っているわ。
据えた1点から見通せる範囲を測り、見えない所は別の基準点へ移って測るの。
だから見通しの確保が大事なのよ。
なるほど、木や建物で視界がさえぎられると測れないのか。
試合中も相手が見えないとパスできないもんね。
うぅ〜ん…でも1点ずつ測るの、根気がいりそうなのぉ。
ふふ、そこは機械が自動で計算してくれるから安心して。
人は据え付けと視準を丁寧にすればいいのよ。
確認クイズ
TSによる細部測量の説明として正しいものはどれか。
- 既知の基準点にTSを据え、放射法などで地物の点の位置を観測する
- 人工衛星の電波だけで地図を描く測量である
- 標尺のみを用いて高低差を測る測量である
- 写真の重複から立体像を作る測量である
こたえを見る
正解: 1. 既知の基準点にTSを据え、放射法などで地物の点の位置を観測する
正解は1。細部測量は既知の基準点にTSを据え、放射法などで地物の各点へ角度と距離を測って位置を求めます。他は水準測量・GNSS・写真測量の説明です。